2017年12月25日月曜日

光と熱

太陽光発電と同様に、太陽エネルギーを利用する発電の方法として、太陽熱発電というのがあります。屋根上とか、郊外でよく見かける、太陽光パネルを使っているのが太陽光発電で、太陽の「光」を電気に変えています。ですので、温度は関係ありません。よく勘違いされる方がいますが、夏場の暑さは太陽光発電にとってはデメリットでしかありません。一方、太陽熱発電は、太陽光により発生した高温の「熱」を利用し、蒸気でタービンを回して発電します。ここら辺の原理は古典的な火力・水力発電なんかと同じですね。

現在は太陽光発電が主流ではありますが、太陽熱発電にもメリットがあります。まず、エネルギーの変換効率が良いです。太陽光発電が20%程度なのに対し、太陽熱発電は約50%です。さらに、蓄熱が可能なので夜間でも発電できます。ただ、太陽熱で大きなエネルギーを生み出すには広い土地、しかも平地が必要となるそうですので、国土が狭く山地が多い日本には向いてないんですね。世界的にも太陽熱発電に積極的なのはアメリカとスペインぐらいのようです。太陽光発電と太陽熱発電、字面は一瞬同じに見えますが、発電の原理は全く違うんですね。


0 件のコメント:

コメントを投稿