太陽光発電を始めるにあたり最初の課題となるのは、周囲に日光を遮るものがない、安価な土地を探す事でしょう。そういう意味では使われなくなった農地、いわゆる耕作放棄地が適しているのですが、農林水産省の法規制により農地転用が厳しく監視され、太陽光発電を設置する前に所定の手続きを経て許可を得る必要があります。
日本は食料自給率が低い国ですので、政府としても自国の農業文化を衰退させるわけにはいかないのでしょう。ただ、国内の農業従事者は年々減少しており、今や全国に40万ヘクタールもの耕作放棄地が存在していると言われてます。そこで2013年3月より、一定の条件下にて届出だけで太陽光発電が目的でも一時許可が下りるようになりました。農地に支柱を立て、一定の高さパネルを設置し、営農を継続しながら発電事業を行う「ソーラーシェアリング」と呼ばれるものです。
農地転用手続きを行うと、審査に非常に時間がかかりますし、地域によっては申請しても許可が下りない可能性もあります。そういった手間を省けるうえ、パネルの下で作物の栽培を継続する事で、エネルギー生産と食料自給率の両立を図れると考えると、検討する価値のある事業かもしれませんね。
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