1971年、ザ・タイガース、ザ・テンプターズ、ザ・スパイダースの元メンバーで結成されたスーパーグループ「PYG」のデビュー・シングル「花・太陽・雨」は、当時『帰ってきたウルトラマン』の劇中歌にも採用されるなど、楽曲面での一定の評価を受けました。岸部修三(現・一徳)による歌詞の虚無的な世界感は普遍的な共感を呼び現在に至るまでカバーバージョンも多く生まれているのですが、一方でバンド自体は、超有名GS残党たちで組まれたことへの反感と、反体制運動とも結びつきの強かった当時のロックシーンからの黙殺により、メンバー個々の俳優としての評価の上昇とは対照的に自然消滅の道を辿ることになります。
当時、来日中のレッド・ツェッペリンのメンバーがホテルのテレビでたまたま観たPYGの演奏に「ボーカルは大したことないが、ベースのやつ(岸部修三)がすごい」と大騒ぎしたという都市伝説?も今となっては確認する術もないのですが、私の2017年の夏の太陽光発電のBGMとしては「花・太陽・雨」が今後とも思い出させられるような気もします。
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