おひさしぶりです、太陽光事業部の測量担当です。
今日も引き続き測量の事を書こうと思います。
さて、前回は測量というものはこうやってやるんだよーというお話をしましたが
じゃあなんでそもそも何故太陽光発電所を作るのに測量が必要なのかというお話です。
太陽光発電の設計の際には、土地のどの辺りにパネルを何枚置き、そこから何m離して次のパネルを置くかといった事を考えるわけですが、その元になるような正確な土地の図面って意外と存在しないんですよね。
私の場合こういった仕事をするまではおよそ国内にある土地については国土地理院あたりが厳密に管理していて役場に行って「すみません△△町××番地の図面ください」とお願いすると1/200縮尺くらい正確な図面が出てくるもんじゃないかと勝手に思っていました。
しかし現実はそんなことはなく市町村の役場でもらえる地番図、地籍図、白図、等は
たいてい縮尺が凄く小さいものだったり、「※実際の土地の面積や形と異なる場合があります」という感じの図面なのです。
また法務局に登録されている公図も、地域によっては字絵図と呼ばれる明治時代に作成された図面だったりするので土地の大きさが違うものやそもそも縮尺のわからないものや広さどころか土地の形がまるで違うような場合もあります。
近年に地籍調査が行なわれた土地であれば、ある程度は正確なのですが
それでも法面や崖に関する情報は出てこないので、どの位置までパネルが置けるのかなんてわかりません。
そのため、実際に現場で測量した図面に基づいて設計する必要があるわけですね。
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