2017年3月8日水曜日

ブログ「成層圏からのまなざし」

SF映画『インターステラー』(2014) 冒頭、大幅な気象変化により科学技術が退行したアメリカの農耕地域上空を、制御不能になったドローンが飛んでいくシーンがあります。

劇中の説明では、目的を失ったインドのドローンが太陽光発電による動力で延々と旋回している、というものだったかと思いますが、昼間に蓄電を行ないそれを夜間の動力とすれば半永久的な飛行が(機材の老朽化があるにせよ)可能、というのも現実的になりつつあります。

​(Wikipedia) ソーラープレーン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3

太陽光発電の効率が高まり人工物の滞空時間が長くなるほど、利用目的が「移動の為の手段」から「空に浮かぶ中継局」にシフトしていくのも頷けます。実際にテレビ放送や携帯電話の中継などをソーラープレーンに搭載した機材に担わせる成層圏プラットフォーム計画も存在しますし、滞空の安定性、信頼性さえ担保されれば建設コストも安価で済むのは素人目にも思います。

人類は太古から空、そして遠く宇宙にまで到達することを志向してきましたが、これからは危険を冒して大気圏を超えるよりも、それこそ太陽光発電も含めて空中に活路を見出していくのがスマートなのかもしれません。


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