2018年5月28日月曜日

日本の電柱

太陽光発電の広がりは皆さんも目の当たりにしてると思います。ところで、電気の最大の欠点って何でしょう?それは溜める事が出来ない事です。太陽光発電の発展とともに蓄電技術も進歩してきましたが、基本的には今使っている電気は今発電しているもので、発電所から電線を使って届けられています。山々に跨る巨大な鉄塔や道路上の電柱に電線を這わせて送電してるんですね。なので日本全国電柱だらけです。

​ところが、世界的にみて、日本は電柱の多い国だって知ってましたか?欧米諸国は電線を地中に這わしているんです。ではなぜ日本はそれができてないか?歴史的な理由が色々あるのですが、その一つが日本の技術力の高さのためという皮肉な理由です。19世紀前半のアメリカでは電気利用の発達が進みました。ただ、当時の電線は裸線だったので、感電事故が増加、やむなく地中に埋めたそうです。一方日本では被覆技術の高さにより感電事故も少なく、さらに終戦後の市街地復旧という喫緊の問題があったため、電柱がどんどん建てられていったようです。
現在日本には3300万本の電柱があるそうです。東京都はオリンピックに向けて、電線地中化を推進しようという動きも加速してるようです。近い将来、電柱のある風景を懐かしく感じる日々が来るのかもしれませんね。

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