2016年6月1日水曜日

ブログ「ホウ素中性子捕捉療法I」

太陽光発電と比較されがちな原子力発電。

国内の太陽光発の電需要は、反原発ムードも相まって漸増していったように思われます。

原子力発電は、ウラン235に中性子があたり核分裂が行われた際の熱エネルギーから蒸気を発生させ、タービンを回転させることで発電が行われます。

原子力発電にも利用されている中性子ですが、この中性子を利用した新しい医療技術が実用化に向け、今年の1月より最終治験が行われているそうです。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)という治療法です。

中性子線の中でもエネルギーの低いものをがん細胞にピンポイント照射し、がん細胞を死滅させる新しい医療技術です。

がん患者への放射線療法は古くから行われておりますが、従来の方法はいずれも肉眼で観察できる病巣に限定されていました。

現在一部のがんに行われている放射線療法で、陽子線治療、重粒子線治療があります。

陽子線・重粒子線も一定の深さで放射線量がピークを迎える特性(ブラッグピーク)があります。このピークとなる深さを病巣部位に合わせることで、がん細胞を狙って死滅させることができます。

~つづく~

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