2018年7月9日月曜日

続・ペロブスカイト太陽電池

以前このブログで、「ペロブスカイト」について書きました。太陽光発電の更なる発展には太陽電池の進化が不可欠ですが、そんな中、業界で非常に注目されているのが「ペロブスカイト太陽電池」です。「ペロブスカイト」は特殊な結晶構造の名称で、2009年にこの日本で発明されました。特長は、従来の太陽電池と比べ材料費が安く、しかも材料を基盤に塗って作成できます。塗って作るので、フィルム、窓、壁、家具など、用途が無限にあります。

​当初、この太陽光電池の変換効率は3%台と低く、世界的には全く相手にされてませんでしたが、現在は20%を超え、現在主流のシリコン系太陽電池と肩を並べるまでに進化している。というのが前回までの内容でした。
残る大きな課題は、劣化した際に有害な鉛が漏れ出し、環境を汚染するという懸念でした。この点についても、昨年、スーパーコンピューター「京(けい)」によるシミュレーションで、有害物質を含まないペロブスカイト構造の候補物質を一挙に51個も発見したそうです。発明者である宮坂氏も「量産ラインの整備を急いでいる企業もあり、年内にも実用化が始まるだろう。」と話しています。今後も太陽光発電の技術科革新について、夢をもって追いかけていきますね。


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