こんにちは、私は太陽光発電用地の仕入れ、施工に携わっていますが、
【第一章 ~産みの苦しみ~ その④】
皆さんに太陽光発電所をお引き渡しするまでの物語について、シリーズで
お届けしたいと思います。
【第一章 ~産みの苦しみ~ その④】
重厚な引き戸の玄関をくぐり通された客間は30畳程の広大な和室で、壁にはご家族の写真が立派な額縁に収められ、所狭しと並んでいる。
「太陽光発電の用地をお借りする件で伺いました。」
仲介者に話を通していただいているとはいえ、太陽光発電で土地をお借りする以外、詳細は確定していない、云わば交渉事。太陽光発電の用地として土地を貸与する場合、20年以上の長期契約となるため、ある程度の合意がなされていても条件闘争に発展する場合や、親族の同意がとれず翻意される、よく考えたら太陽光発電が気に食わない等、イレギュラーが生じるのは珍しくない。こうきたらこう返すといったシュミレーションは体に染みついている。今回は二回り以上も歳の離れた好好爺と相対するも、そこはビジネス。遠慮なく会話の主導権を握り、短時間で一気に成約まで纏めあげさせていただく腹だった。
~つづく~
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