2016年3月2日水曜日

【農地と太陽光発電】

太陽光発電に適した土地 は 日当たりのよい土地 ですが
日当たりのよい土地はというものは大体農地になっています。
そのため、発電所の用地を探していると、農地が候補に挙がることがよくあります。

しかし、農業従事者以外が農地を買う・借りるためには農地転用許可が必要です。
この手続きがとにかく面倒なんですよねー。
こちらとしては遊休地を公共の利益のために有効活用するわけですから
喜んで転用許可を出していただきたいのですが、
農地法・農政の発想はそうではないのです。
大事な農地は、いつか誰かが耕作を再開する可能性があるので
農地のままにしておかなければならないのです。

農業人口の減少により食料自給率も低下しています。
長い時間をかけ先人たちが開墾して出来上がってきた農地が貴重なのはわかるのですが現実に誰も耕作することのなくなり荒れ果てたものまで
杓子定規に「農業台帳上、農地ってことになってるからほかに使っちゃダメ」というのは時代にそぐわない気がしますよね。

いろいろ愚痴を書きましたが
農地転用をしなくても農地で太陽光発電をする方法もあります。
高い支柱を設け、屋根状に組んだ架台上に小さめのパネルを空間を開けて設置することによりパネルの隙間からの採光で営農する、というやり方をしているところがあるそうです。

もちろん、本来よりも日照が劣るため収穫物の量・質は落ちるのでしょうし
​、
耕作可能な作物も限られてしまうのでしょうが
アイデア次第で農政と他事業は両立しうる、という一例であると思います
​。​

売電収入や、農地の売却代・賃料収入が得られれば
既存農家の経営にもメリットがありますし離農対策にもなるのではないでしょうか。

行政には柔軟な対応をお願いしたいですね。

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