こんにちは、私は太陽光発電の用地仕入れ、施工に携わっていますが、
皆さんに太陽光発電所をお引き渡しするまでの物語について、シリーズで
お届けしたいと思います。
【第1章 ~産みの苦しみ~その⑥】
広大な客間の壁一面と、バランスよく配置された桐箪笥の上部に飾られた写真の数から
、好々爺はかなりの写真収集家と推察できた。太陽光発電の用地獲得で訪問する際、ご家族の写真をリビングに飾る様子はよく目にするも、これ程の写真館は初めてだった。
客間入り口から横一列に、太陽光発電が屋根に輝く隣の平等院別館前で一族がほほ笑む集合写真、満面の笑みを浮かべたお孫さんであろう赤ん坊の写真、サイズの大きなヘルメットを頭に載せながらバットを振る男の子の写真、ピンストライプのユニホームに背番号55を誂えたMatsuiのバックショット、ホームベース上でガッツポーズをしながら空中に浮く激高したMatsui、白銀に輝くトロフィーを高々と掲げて笑みを浮かべるMatsui・・・
入室時は思いもよらぬ方向から招き入れられた驚きと、短時間で太陽光発電の用地交渉を纏めなければならない気負いから、入り口付近の写真しか認識できていなかった。改めて写真を見渡すと、入り口付近以外、全て元メジャーリーガー松井秀喜その人が額縁に収まっていた。密度からしたら松井ミュージアムを軽く凌ぐ数である。
~つづく~
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